看護師から保健師への転職体験談を紹介します。
この記事を読むことで、看護師から保健師への転職のメリットやデメリットが分かります。
また、面接でよく聞かれる質問や福利厚生や待遇面を重視する場合におすすめの産業保健師の情報も得られます。
看護師から保健師への転職を考えている方にとって、この記事は有益な情報源となるでしょう。
看護師から保健師になった人のその後の転職体験談
看護師から保健師になった人のその後の転職体験談をご紹介します。
看護師から産業保健師になったM子さん(35歳)の場合。
「看護学校を卒業後、8年間看護師として病院に勤めましたが、出産を機に保健師へ転職をしました。
大手IT企業に就職しましたが、土日祝休み、残業もほとんどなく、夜勤がなくなったこともあり、体力的にはとても楽ですね。ただ、病院で看護師として働いているときは、周りに看護師仲間がたくさんいましたが、産業保健師はオフィスに一人だけ。
そのため、何か相談したくてもできないこともあり、最初は苦労の連続でした。また、看護師としての仕事が楽しかったので、健康な人と向き合うことに対して、ちょっと違うのかな…と思うこともあります。
子どもの手が離れたら、看護師に戻ることも考えていますが、当分は保健師として働くことになりそうです。」看護師から行政保健師になったS美さん(44歳)の場合。
「看護師の仕事はやりがいもあり、好きな仕事でしたが、40歳を過ぎたころ腰を痛めてしまって…。
立ち仕事が多いので、体力的に限界を感じ、もともと予防医学にも興味があったことから保健師への転職を決意しました。子どももすでに大きくなり、手がかからないこともあり、思い切って保健師と同時に地方公務員の試験にもチャレンジ。
結局2年ほどかかりましたが、なんとか両方の資格を取得して、保健センターに勤務が決まりました。
40歳を超えてから、公務員という安定した立場になれたことは、本当にラッキーでした。保健師は、デスクワークも多いので、座っていられることで腰の調子もよくなってきて、
本当に保健師になってよかったと思っています。」看護師から産業保健師になったH菜さん(26歳)の場合。
「小さいころの目標だった看護師になりたくて、看護学校を卒業と同時に病院に就職しました。ただ、看護学校に通っているときからなんとなく感じていましたが、看護師の仕事は見た目以上にハードなことが多くて…。
仕事に追われるばかりで、プライベートな時間が取りづらく、友だちとの約束も断ってばかり。
周りの友だちはOLになって充実した生活をしているのに、私は何をしているんだろうと自己嫌悪に陥っていました。仕事を辞めようか悩んでいるときに、知り合いに勧められて保健師の資格を取得しました。
そこで産業保健師という仕事を知り、いくつもの企業の求人に応募して、
やっと大手製薬会社の産業保健師になる事が出来ました。土日祝休みで、残業もほとんどなし。アフターファイブも充実していて、今は毎日が楽しくてしかたありません。
あえていえば、看護師のころよりお給料が少ないのが難点ですけどね。」
病院で看護師業務をしていた頃は、医師の指示に従うことが重要だとされていました。
しかし、今働いている会社では、健康の維持増進がメイン活動で、保健師として自分が決め、行動していくことが求められているので、とてもやりがいがあります。派遣といえども、資格をもっていることで頼りにしてもらえていると感じます。また、病院での人間関係と会社の人間関係は微妙に違うので、最初は戸惑いました。 でもこれは、慣れてしまえば大きな問題ではないかもしれません。
一方、友人の場合は、産業医がいる会社で保健師として働いていていますが、みずから行動するというよりは、産業医の指示に従い働けるため安心できると言っていました。
自分がどちらのパターンで働きたいのか考え、会社を選ぶ場合に「産業医がいるかいないか」「保健師は何人いるのか」などを知っておくことも大事だと思います。いずれは、正社員として働きたいと思っているので、そのときはしっかりチェックしておきたいと思っています。
夜勤がなくほぼ定時で帰ることができるので、体がとても楽になりました。産業保健師として働く一番のメリットだと思います。
私は派遣なので当然かもしれませんが、社員として働いている保健師の方も、ほとんど残業はないようです。
もっとも求められているのは、従業員のメンタルヘルスケアなので、従業員とのコミュニケーションは密になっています。また思っていたのと大きく違ったのは、事務仕事などのオフィスワークが多いということ。保健師としての仕事というよりは、事務職のOLをやっているような感覚もありました。
幸い、パソコンが苦手ではなかったのでこなせていますが、スキルがないとちょっと大変かもしれません。友だちは、面接の際に「パソコンのスキルは?」と聞かれ、「ありません」と答えたにも関わらず、「すぐ覚えられるから」と採用になりましたが、最初は少し苦労したようです。会社を選ぶ際に、パソコンのスキルをどの程度求めているか?などは確認しておくとよいかもしれません。
私が働く職場はサービス残業ゼロで、5分単位で残業代が発生することは大きな魅力です。とはいっても、残業する必要もほとんどないのですが。
ラッキーだったのは、福利厚生が充実していること。「土日祝日休み」「夜勤なし」という理由だけで、保健師を目指していたので、こういう特典がついてくるとは思っていませんでした。やっぱり大きな企業で働く安心って、あるのですね。想像と違ったのは、直属の上司が事務職の人で、医療の分野を知らないこと。何か相談したいときには、ほかの保健師や産業医に話すようにしています。
どの会社でも同じだと思いますが、上司の機嫌を損ねないように・・・という気配りを忘れないように心がけています。病院とは違った人間関係は入ってからでないとわからないものですね。
やはり、「夜勤がない・土日休み・ほぼ定時で帰れる」などが多いですね。
これは、行政保健師や産業保健師でも同様です。
看護師に比べてかなり体力的や精神的にも楽なので、保健師はかなり魅力的です。
また保健師の仕事はデスクワークが多いので、看護師の仕事のように「生命にすぐ直結する」ことが無いのも、精神的に楽です。
看護師から保健師に転職するメリットは?
看護師から保健師に転職するメリットは、
- 夜勤はほとんど無い。
- 休みがしっかりとある。
- 予防医療に携わることができる。
- 活躍できるフィールドが広い。
- 仕事が安定している。
- プライベートを重視しやすい。
です。
保健師は活躍できるフィールドが広いので、やりたい分野の仕事に就くことができます。
例えば、
- 高齢者の健康維持活動を行いたいのであれば、地域包括センターや高齢者向け介護施設などへ就職できる。
- 学校の勤務がいいなら、学校保健師と働くことができる。
- メンタルヘルス対策や障害者の社会進出支援、各種感染症対策など、希望の専門分野に応じた勤務先を選ぶことができる。
また、保健師としての仕事は安定性しているので、看護師に比べて離職率が低いのもメリットです。
看護師の場合は色々と大変なので、辞めたい人が多い事を思うと保健師の方がいいですね。
看護師から保健師に転職するデメリットは?
看護師から保健師に転職するデメリットは、
- 看護師より給与が下がる可能性がある。
- 求人数が看護師ほど多くない。
- 希望の職場に就けない事もある。
- 職場によっては1人配置のため孤独。
- 看護師業務もしている場合は残業や夜間がある事も。
- 用事があるときは、平日に休まなくてはならない。
- 医療だけでなく福祉や介護全般の知識が必要。
- 医療関係の知識に疎くなる。
です。
看護師から保健師に転職する一番のデメリットは、年収が下がる可能性があることです。
一般的な看護師の年収は約490万円に対し、行政保健師や学校保健師の年収は約480万円です。
また保健師は仕事が安定しているので、なかなか人は辞めません。
なので求人は看護師に比べて少ないので、転職はすんなりとはいかない事もあります。
面接で聞かれる事は?
看護師から保健師に転職する場合、面接時には、
「看護師として働いて得られたものは?」
「保健師として何をやっていきたいか?」
などを聞かれるので、この辺りをしっかりと考えておきましょう。
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福利厚生や待遇面を重視するなら産業保健師がいい
福利厚生や待遇面を重視するなら、企業で働く産業保健師の方がいいです。
なぜなら企業で働く産業保健師の方が、福利厚生や待遇面では行政保健師や学校保健師よりもいいからです。
例えば、大企業で働く事ができれば、年収は400万〜600万円くらいになります。
それに対して行政保健師や学校保健師の年収は約480万円くらいです。
また福利厚生も大企業では、住宅手当」「家賃補助」「社宅・独身寮」「健康診断の補助」「育児・介護休業」「保養所などの余暇施設」「財形貯蓄制度」「社内預金」などがあります。
この他にも大企業の産業保健師には、
【法定外福利厚生】という外部サービスを導入されていることが多いです。
法定外福利厚生とは、
- 宿泊施設や旅行の割引プラン。
- 介護支援。
- アニバーサリー休暇。
- 昼食無料。
です。
従って、産業保健師の方がプライベートな時間に活かせる福利厚生が揃っています。
行政保健師にはこの法定外福利厚生はほとんどありません。
それどころか、行政保健師の福利厚生は年々削減されているのが実情です。
まとめ
看護師から保健師へ転職したその後の体験談や、メリットとデメリットについてもお伝えしました。
体験談で多いのは、
- 夜勤がない。
- 土日休み。
- ほぼ定時で帰れる。
となっています。
また、看護師が保健師へ転職するメリットは、
- 夜勤はほとんど無い。
- 休みがしっかりとある。
- 予防医療に携わることができる。
- 活躍できるフィールドが広い。
- 仕事が安定している。
- プライベートを重視しやすい。
です。
デメリットは、
- 看護師より給与が下がる可能性がある。
- 求人数が看護師ほど多くない。
- 希望の職場に就けない事もある。
- 職場によっては1人配置のため孤独。
- 看護師業務もしている場合は残業や夜間がある事も。
- 用事があるときは、平日に休まなくてはならない。
- 医療だけでなく福祉や介護全般の知識が必要。
- 医療関係の知識に疎くなる。
です。
そして面接時には、
「看護師として働いて得られたものは?」
「保健師として何をやっていきたいか」
などを聞かれるので、この辺りをしっかりと考えておきましょう。
- 自分に合う転職サイトはどこか分からない人は、私が実際に利用して失敗しない選び方やそれぞれの特徴を比較した【厳選】看護師転職サイトおすすめ3選!迷ったらナース人材をどうぞ!
また、
- 会社をやめたい!
- 退職した後のお金が心配!
- 働きたくない!
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相談は無用でできるので、気になる人は一度聞くだけでも聞いてみてください。
もらえるお金は少しでも多いほうがいいですからね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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